先日訪れた大阪市内から2時間、兵庫県赤穂市にある「赤穂海浜公園オートキャンプ場」がとても素晴らしいキャンプ場でしたので紹介したいと思います。
このキャンプ場一番の特徴は何と言っても焚き火禁止なこと。
多くの方にとって冬キャンプで焚き火禁止は致命的ですが、焚き火をしないキャンプスタイルならむしろメリットだらけ。
この記事ではそんな赤穂海浜公園オートキャンプ場の魅力をお伝えします。
施設概要
- 所在地:赤穂市尾崎3260-2
- 営業期間:1月4日から12月28日まで
- 赤穂海浜公園オートキャンプ場 公式サイト
- 利用時間
●オートキャンプサイト
チェックイン 14:00~18:00
チェックアウト 9:00~11:00
アーリーチェックイン:400円/時間
レイトチェックアウト:なし(デイキャンプ利用で延長可)
●コテージ
チェックイン 15:00~18:00
チェックアウト 9:00~10:00
●売店・自動販売機9:00~20:00
●シャワー・ランドリー:9:00~21:00
●入場規制:21:00~9:00(車両ゲート有り)
●管理人24時間常駐 - 予約方法
●予約開始:利用日の3ヶ月前の初日から
●予約時間:9:00~17:00
●予約方法:電話、インターネット、現地受付
●予約電話:0791-45-0811
●赤穂海浜公園オートキャンプ場 予約サイト
●キャンセル:キャンセル料無料。キャンセルが分かった時点で必ず電話連絡をお願いします。 - 主な施設
●センターハウス
1棟(フロント、売店、シャワー 、ランドリー、水洗トイレ、自動販売機)
●炊事棟
3棟(流し台9台の内3台温水、洗面所12台/棟、火気厳禁)
●トイレ棟
2棟(男子6、女子4、多目的1/棟)
●売店
キャンプ用日用雑貨
●自動販売機
清涼飲料・アイスクリーム - 禁止事項
●犬などのペット不可
●焚き火不可(焚き火台を使用しても不可となります)
サイトと設備の紹介
ファミリーサイト ロイヤル
1泊利用料 | 5.500円 |
デイキャンプ利用料 | 3,000円 |
区画数 | 18区画 |
種類 | 区画型サイト(車横付可) |
広さ | 120㎡(10m x 12m)(テント1 タープ1) |
駐車スペース | 1台(6m x 3m) |
AC電源 | 100V / 15Aコンセント 600円 |
野外炉 | ○ |
流し台 | ○ |
水道 | ○ |
汚水口 | × |
水道、流し台、炉付きと至れり尽くせりのサイトです。
ですが、流し台とその前の地面に埋め込まれているレンガのコンロスペースのせいでテントサイズがかなり制限されそう。
流し台とコンロスペースが電源の隣だったらすごく魅力的なサイトなのに残念。
ファミリーサイト エコノミー
1泊利用料 | 4.500円 |
デイキャンプ利用料 | 2,500円 |
区画数 | 20区画 |
種類 | 区画型サイト(車横付可) |
広さ | 100㎡(10m x 10m)(テント1 タープ1) |
駐車スペース | 1台(6m x 3m) |
AC電源 | 100V / 15Aコンセント 600円 |
野外炉 | × |
流し台 | × |
水道 | × |
汚水口 | × |
KEBなら混雑日はこのエコノミーサイトを狙います。
ある程度テントサイズの融通が利き、炊事棟が整備されているこのキャンプ場では流し台の優先順位は低いので。
キャンピングカーサイト
1泊利用料 | 8,000円 |
デイキャンプ利用料 | 3,500円 |
区画数 | 6区画 |
種類 | 区画型サイト(車横付可) |
広さ | 120㎡ |
駐車スペース | 1台(10m x 3m) |
AC電源 | 100V / 15A・20A・30Aコンセント |
野外炉 | × |
流し台 | × |
水道 | ○ |
汚水口 | ○ |
車2台、テント2張、タープ1張までOKです。
フリーサイト
1泊利用料 | 3.500円 |
デイキャンプ利用料 | 2,000円 |
区画数 | 40区画 |
種類 | 広場型サイト(車横付不可) |
広さ | 約100㎡(テント1 タープ1) |
駐車スペース | 1台(6m x 3m) |
AC電源 | 100V / 15Aコンセント 600円 ※先着19組のみ |
野外炉 | × |
流し台 | × |
水道 | × |
汚水口 | × |
このキャンプ場のフリーサイトは駐車位置だけ指定され、テントとタープをそれぞれ1張りまで空いている好きな場所に張れます。
空いている時なら区画サイトとほとんど変わらない距離感で設営可能。
しかもフリーサイトなのに19組まで1500Wの電源を利用可能。
テントのサイズに制約もないので大きなテントやタープでも心配無用です。
素晴らしいにも程があります。
これで区画サイトよりも安いのですから、フリーサイトが一番人気なのもうなずけます。
ただ、混雑日ならファミリーサイトの方がゆったり出来ておすすめかな。
炊事棟
各炊事棟に自動販売機、ゴミ捨て場、灰・炭捨て場があります。
コインシャワー
- 設置数:男女各6
- 利用時間:9:00~21:00
- 料金:5分200円
キレイとは言えませんが、我慢できないほどでもありません。
なお、ドライヤーはありませんが、洗面台にコンセントが装備されています。
キャンプ場や深夜のマンションでも気兼ねなく使える静音ドライヤーが一台あると便利ですよ。
KEBがキャンプで使用している静音ドライヤーはこれです。
コインランドリー
- 設置数:洗濯機4台 乾燥機4台
- 利用時間:9:00~21:00
- 料金:洗濯機 1回200円 乾燥機1回100円
赤穂海浜公園オートキャンプ場の気に入ったところ
平日はほとんど貸切状態

閑散とした広大な公園でのキャンプをイメージしてもらったら大体合ってます
KEBが訪れたのは11月の水曜日~金曜日の2泊3日。
我が家のテントからは初日に1組が見えただけで、その後は他のキャンパーさんを一人も見かけませんでした。
ほぼ貸切状態!!
まあ、公式サイトで予約数を確認して狙って行ったのですが。
しかも、受付時に初めて知ったのですが、500円の平日割が適用されていました。
一泊3,000円でキャンプ場を貸切!
何という贅沢!何という開放感!
まさにノンストレスです。
これは一度経験してしまうとやめられません。
どれだけ景観が素晴らしくても、どれだけ自然豊かでもこのシチュエーションの前ではかすんでしまいます。
なんと言ってもここは84区画もある広大なキャンプ場なのですから。
焚き火は禁止だけど薪ストーブはOK
何度もお伝えしていますがこのキャンプ場は焚き火台を使用しても焚き火禁止です。
しかし、薪ストーブはOKなのです!
薪ストーブ派でも焚き火はまた別なのですが、無くてもまだ我慢は出来ます。
一酸化炭素と芝生を痛めないように気を付けて、存分に薪ストーブを楽しみましょう。
予約サイトで詳細な予約状況が分かる
空いている日を狙うためにかなり有り難いのがこの予約サイト。
フリーサイトの場合空数が8ならば予約0のようです。
本当は書きたくなかったのですが…
芝生がフカフカでペグダウンが容易
焚き火禁止で大切に育てられている芝生はとてもフカフカ。
まるで極厚銀マットが敷いてあるかのようです。
感動したのが今回タープも含め28本のペグを打って一度も地中に石を感じなかったこと。
打てば打つだけペグが入り、しっかり止まって動かない。
素晴らしい芝サイトは設営がとてもはかどります。
場内すべてのトイレにウォシュレット完備
2つのトイレ棟とセンターハウスにウォシュレット付多目的トイレがあります。
トイレがネックでキャンプを躊躇している人もこれなら安心です。
すべての炊事棟でお湯が出る
寒い時期はもちろん、暖かい時期でも油汚れをスッキリ落とせるお湯の出る流し台はとても有り難いです。
このキャンプ場には3カ所の炊事棟がありますが、それぞれに3つずつお湯の出る流し台があります。
フリーサイトが最高!
このキャンプ場のフリーサイトは駐車スペースのみ指定され、テント1張りタープ1張りまでゆったりと広場の自由な場所に設営出来ます。
空いていればオートサイト同様カートいらずの距離で設営することが出来ます。
また、先着19組まで1500Wの電源を600円/日の追加料金で利用することが出来ます。
混雑日にフリーサイトを利用するなら、1時間あたり400円掛かりますが午前中にアーリーチェックインして場所を確保すればより快適に過ごせるでしょう。
赤穂海浜公園オートキャンプ場の残念なところ
焚き火禁止
冬キャンプにおいてこれが一番ネックとなるでしょう。
BBQコンロも高さが低いと脚付きの鉄板を借りなくてはならないようです。
焚き火をしない方にとっては平日ほぼ貸切、芝はフカフカなのでメリットになるのですが。
けれど、やはり多くのキャンパーにとって焚き火禁止は致命的なデメリットでしょう。
KEBも薪ストーブを使わず冬にキャンプをするなら、迷わず他のキャンプ場を検討すると思います。
チェックアウトが早めでレイトチェックアウトはデイキャンプ料金
赤穂海浜公園オートキャンプ場のチェックインは14:00、チェックアウトは11:00。
チェックアウトが12:00ならばゆっくり出来るのですが11:00だとかなり慌ただしくなります。
しかも、アーリーチェックインは1時間400円ですが、レイトチェックアウトは16時までのデイキャンプ利用が必要。
これが尚更プレッシャーとなります。
海浜公園と言ってもキャンプ場から海はほとんど見ることが出来ない
このキャンプ場は海に面していて横に川が流れるキャンプ場です。
ですが、海や川で遊ぶことはもちろん直接アクセスすることすら出来ません。
水遊びをしたい方は他のキャンプ場を選びましょう。
ペット禁止
KEBはペットを飼っていませんが、愛犬とキャンプをしたい方は多いと思います。
残念ながらこちらのキャンプ場はペットの入場禁止になっていますので、ペット連れの方は選択肢から外れるでしょう。
キャンプ場の周辺施設
周辺の店舗・施設が充実しているのも赤穂海浜公園オートキャンプ場の魅力のひとつ。
山陽道 赤穂IC出口から約10分とアクセスの良さもバッチリです。
- 赤穂海浜公園オートキャンプ場
- ラ・ムー 赤穂店 (1.9km 4分)
- ホームプラザナフコ 赤穂店 (1.9km 4分)
- 主婦の店 尾崎店 (1.6km 4分)
- 赤穂パークホテル(お風呂)(1.2km 3分)
- ペーロン温泉 (11.1km 16分)
- 絶景露天風呂の宿 銀波荘(お風呂)(3.0km 6分)
- 赤穂ハイツ(お風呂)(4.0km 7分)
- 海の駅しおさい市場(7.5km 11分)
- ファミリーマート 赤穂東浜店 (1.3km 3分)
- セブンイレブン 赤穂尾崎店 (1.7km 4分)
- ディスカウントドラッグコスモス 東浜店 (1.6km 4分)
- ENEOS セルフ赤穂御崎サービスステーション (1.7km 4分)
- 山陽自動車道 赤穂IC 出口 (5.8km 9分)
ホームプラザナフコ 赤穂店
薪とちょっとしたキャンプ道具を販売しています。
薪は高いので他で用意した方がよいでしょう。
針葉樹 5.8kg 690円(税込)
広葉樹 1束 998円(税込)
焚き付け 2.7kg 987円(税込)
主婦の店 尾崎店
キャンプ場周辺には「ラ・ムー」と「主婦の店」という2軒のスーパーマーケットがありますが、断然主婦の店がおすすめです。
ラ・ムーの品揃えは大阪市内とほぼ同じですが、主婦の店は地産地消を売りにしていて新鮮な魚介類と肉がとても充実しています。
このお店の存在が赤穂海浜公園オートキャンプ場にまた行きたくなる大きな理由のひとつです。
赤穂パークホテル さつき乃湯
出典:赤穂パークホテル公式サイト
キャンプ場から1.3km車で3分と立地も良く、主婦の店へ行く途中にあるのでよく利用させていただいている日帰り温泉です。
入浴料が一人800円とスーパー銭湯と変わらないのが魅力。
サウナもあるのでいつも整いまくっています。
ただ、土日祝は営業時間が早く終わるのが残念。
入浴料
・大人(中学生以上) 800円
・小人(小学生) 550円
・幼児(3歳~6歳) 400円
・備え付けタオルはなし
・貸出用バスタオル(100円)、販売用小タオル(150円)
営業時間
・平日 15:00~22:00(受付終了 21:30)
・土日祝 13:00~15:30(受付終了 15:00)
・月に4回ほどのメンテナンス日(平日)は16時オープン
ペーロン温泉
キャンプ場から一番近いスーパー銭湯が車で16分の道の駅白龍城にあるペーロン温泉です。
入浴料
・大人(中学生以上) 750円
・小人(小学生) 400円
・乳幼児 100円
・フェイスタオル・バスタオルレンタル 1セット 200円
・JAF会員割引(100円引き)等各種割引あり
営業時間
・10:30~22:00(最終受付 21:30)
・火曜日定休(火曜日が祝日の場合は翌日休)
キャンプ場から微妙に遠く、大人750円は割高感があるので我が家はまだ利用していません。
Google Mapのクチコミでは評価が分かれているので、いずれ確かめに行こうと思っています。
絶景露天風呂の宿 銀波荘
出典:銀波荘公式サイト
銀波荘はキャンプ場から車で6分の場所にある高級旅館ですが、日帰り入浴が可能になっています。
ちょっとお高いですが、絶景露天風呂を一度は堪能してみたいです。
利用料金
・大人 1,800円
・小人 1,000円
・乳児 500円
・2歳以下無料
・バスタオル、フェイスタオルレンタル込み、2時間制
利用時間
・11:00-14:30(最終受付 13:30)
・18:00~20:00(最終受付 19:00)
予約はLINEからになります。
詳しくは銀波荘の日帰り利用案内を確認して下さい。
赤穂ハイツ
赤穂ハイツも旅館ですが、日帰り入浴可能になっています。
キャンプ場の受付で割引券をもらえたので我が家も行ってみました。
県道から赤穂ハイツに入る細い道を見落としやすいので注意して下さい。
KEBはうっかり通り過ぎてしまい戻ってくるのが大変でした汗
旅館の駐車スペースに車を停め受付に鍵を預けるスタイルです。
平日なのに車が多いなと思っていたら、お風呂を楽しむ近所のお年寄りが結構いらっしゃいました。
お世辞にも広い、キレイと言えるお風呂ではありませんでしたが、キャンプで入るにしては十分。
ただ、ロッカーの鍵だけはちゃんとした物に取り替えた方が良いかな。
利用料金
・大人 600円
・小人 300円
・キャンプ場の受付に100円割引券あり
・要タオル持参
利用時間
・13:00~20:00
海の駅しおさい市場
魚介類のちょっとした市場と食い道楽という屋内食堂、11月中旬~4月下旬までは屋外でカキ70分間食べ放題をやっています。
KEBが行ったときは平日の昼すぎだったので市場の品揃えはあまり良くありませんでしたが、休日の早い時間に行った友人によると新鮮な魚介類がたくさんあったそうです。
カキ食べ放題でたらふく食べるも良し、お隣のカキ直売所でカキを仕入れてキャンプ場で食べるも良し。
ここに来れば坂越(さこし)のカキを思う存分堪能出来ます。
まとめ|赤穂海浜公園オートキャンプ場はこんな方におすすめ
- 焚き火をしなくても大丈夫な方
- 薪ストーブを使う方
- 平日に行ける方
- 自然よりも快適優先の方
やはり焚き火をやらなくても良い状況かどうかで評価が分かれるキャンプ場だと思います。
不便を楽しむことが目的のキャンパーさんは間違っても行ってはいけません。

焚き火不要で平日に行ける方はぜひ一度足を運んでみて下さい。
満足出来ること請け合いですよ!
石油ストーブや薪ストーブ等は自己責任でご使用下さい。
KEBは3台の一酸化炭素チェッカーを使用し、こまめな換気を心がけています。
また、就寝時の使用は自殺行為と考え絶対に致しませんし、せざるを得ない環境、条件下ではキャンプに行きません。
過剰と思える対策を講じて、安全にキャンプを楽しみましょう。